禁煙方法の一つ「ニコチネルパッチ」について徹底解説!

現在では、禁煙化の流れが進んでいます。なかには、タバコをやめたいと思っている人もいるでしょう。ただ、どういう風に禁煙をすれば良いか分からない人もいると思います。
そんな中、今回おすすめしたいのが「ニコチネルパッチ」を使った禁煙方法です。本記事でニコチネルパッチの特徴を知っていただき、効率的に禁煙を勧めるきっかけにしていただけると幸いです。
手軽にできる禁煙方法の一つが「ニコチネルパッチ」
ニコチネルパッチを使った禁煙は手軽にできます。私もドラッグストアで働いている際に、多くの人にニコチネルパッチが欲しいと言われてきました。やはり、禁煙をするのであれば万人受けしそうな方法を試したいですよね!今回はニコチネルパッチを使った禁煙が、なぜ良いのか理解しながら本記事を読んでいただけると幸いです。
ニコチネルパッチの2つの特徴
まず初めに、ニコチネルパッチの2つの特徴を紹介させていただきます。
身体に貼って使う商品で、体内にニコチンが吸収される
ニコチネルパッチとは、ニコチンが含まれているパッチのことを言います。パッチを身体に貼るだけで、体内にニコチンが吸収される仕組みになっています。そのため、体内のニコチンが不足することによって起こるイライラや不安感に襲われることも少なくなるので、快適な禁煙生活を送ることが可能です。
パッチは1枚で24時間使用できます。また、パッチを貼る際も見えない場所に貼れば、ニコチネルパッチを使用していることも分からないので、仕事中なども気軽に使えます。ちなみに貼る際は「上腕部」、「腹部」、「腰背部」のいずれかに貼りましょう。
2カ月で完全禁煙を目指す
ニコチネルパッチは、2カ月で完全禁煙を目指す商品です。初めの6週間は「ニコチネルパッチ20」を使用し、この商品には「ステップ1」と記載されています。パッチ1枚当たり、ニコチンが「35mg」含まれていおり、24時間で「14mg」のニコチンが体内に供給されるように設計されているのです(※1)。
残りの2週間は「ニコチネルパッチ10」を使用し、この商品には「ステップ2」と記載されています。パッチ1枚当たり「17.5mg」のニコチンが含まれており、24時間で「7mg」のニコチンが体内に供給されるように設計されているのです。
つまりニコチネルパッチは、徐々にニコチンの摂取量を減らしていき脱タバコを目指す商品なのです。
(※1)体内に供給されるニコチン量は、人によって違います。
ニコチネルパッチの購入方法
この章では、ニコチネルパッチの購入方法を紹介します。主に、2種類の購入パターンがあります。
ドラッグストア
ドラッグストアで購入する際には、薬剤師が滞在する店舗での購入が原則となっており、薬剤師が不在の時間や、登録販売者しかいない店舗での購入は基本的に不可です。
ただ、最近はテレビ電話が店内に設置されている場所もあり、店内に薬剤師がいなくてもニコチネルパッチを購入できるドラッグストアもあります。今後は、店内に薬剤師がいなくても、ニコチネルパッチを購入できるドラッグストアが増えるかもしれません。
通販
インターネットを使った通販でも購入できます。ただし、ネットで購入する場合は主に下記の項目を入力しなければなりません。
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・現在の症状
・喫煙者かどうか?
・発熱はないか?
・性別
・年齢
・ニコチネルパッチを過去に使い副作用がなかったか?
・病気の治療をしていないか?
・妊婦ではないか?
・授乳をしていないか?
これらの項目を入力し、購入が可能だと判断されればニコチネルパッチを買えます(購入先サイトによって、質問のされ方は違います)。ただし、通販では薬剤師の接客がありません。そのため、初回購入時はドラッグストアで薬剤師の接客を受けて購入することをおすすめします。
また、通販サイトによって値段にも幅があり、2000円台で購入できるケースもあれば、3000円を超える場合もあります。さらに、送料の有無も購入先によって違うので要注意です。
ニコチネルパッチを使う際の注意点
ニコチネルパッチは、禁煙方法として効果的ですが注意点もいくつかあります。使用方法を誤ると、体調不良を起こすこともあるので、ニコチネルパッチの使用を考えている人はしっかり読んでくださいね。
1.使用中にタバコを吸わない
ニコチネルパッチを使用時は、体内にニコチンが供給されている状況です。タバコを吸うと、ニコチンの過剰摂取となり目まいなどを起こす原因に。さらに、人によっては吐き気や頭痛なども起こるので注意しましょう。
また、パッチを貼っている最中にタバコを吸いたくなる人もいると思います。しかし、パッチを剥がしタバコを吸ってしまうと卒煙に失敗します。なので、タバコの代わりに電子タバコや禁煙パイポを代用しましょう。すると、タバコを吸っている気分を味わえるので、禁煙によるストレスも減るはずですよ。
2.一度にパッチを2枚以上貼らない
ニコチネルパッチの効果を高めたい人もいるでしょう。なかには、パッチを2枚貼ろうとする人もいます。しかし、2枚貼るとニコチンの過剰供給になるので目まいを起こす原因になる場合も。ニコチネルパッチを使用する際は、1回に付き「1枚」だけ貼りましょう。
なお、パッチを貼っているのにイライラが出だしたときは、パッチにニコチンが含まれていない恐れがあるので、新しいパッチに張り替えると良いでしょう。
3.皮膚がかぶれる場所に貼り続けない
人によっては、パッチを貼る際に皮膚がかぶれる場合もあります。皮膚のかぶれを感じた際には、直ちに剥がしましょう。パッチを貼りっぱなしにしていると、余計かゆみがひどくなる場合もあるので要注意です。
また、パッチを貼る場所によってもかゆみの有無は変わります。貼る部位を変えるだけで、かゆみがなくなることもあるので、試してみてください。
ただ、ニコチネルパッチをどの部位に貼ってもかゆみが治まらない場合もあると思います。その場合は、口内から体内にニコチンが吸収される「ニコチネルガム」を使うことをおすすめします。
4.副作用が表れたら使用を控える
ニコチネルパッチを使っているときに、下記の副作用が起こった場合は使用を中止しましょう(※2)。
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・精神神経系(不眠、頭痛など)
・消化器系(嘔吐、腹痛など)
・肝臓(全身がだるくなる、皮膚や白目が黄ばむ)
・循環器(動悸、胸の苦しみ)
・呼吸器系(せき、息苦しさなど)
・アナフィラキシー
上記で挙げた副作用は一例です。上記に記載されている以外の症状が起こった際も、身体に異変を感じたらニコチネルパッチの使用をやめて、病院で診察してもらうことをおすすめします。特に、持病を持っている人は要注意して使いましょう。
(※2)参考:MEDLEY(https://medley.life/medicines/otc/S00171191024/)
5.商品を買い間違えない
さきほどもお話ししましたが、ニコチネルパッチには「ステップ1」と「ステップ2」の商品があり、これらの商品はニコチン含有量が違います。使う順番を間違えると、禁煙に失敗する確率も上がります。
特に通販で購入する際は、薬剤師からの確認もないので注意しましょう。
まとめ
今後も喫煙場所の減少や、タバコの値上がりなど喫煙者にとって厳しい世の中になるでしょう。そのため、ニコチネルパッチを使った禁煙を行う人も増えるかもしれません。長年タバコを吸ってきた人も、ニコチネルパッチを使うことで、卒煙の成功率も上がるかもしれません。
ニコチネルパッチを使って、快適な禁煙ライフを送ってみてはどうでしょうか?