なかなか実現できない人は必見!おすすめの禁煙グッズ

タバコをやめようと考えている人のなかには、禁煙ができるかどうか不安に思っている人が多いのではないでしょうか。すでに禁煙しようと思ったものの、失敗してしまったという人もいるでしょう。禁煙を実現させるには、ただやみくもにタバコを断つよりも、グッズに頼ってみるのもおすすめです。そこで今回は、禁煙煙を手助けする便利グッズを紹介いたします。
1.ニコチンガム
出典:http://www.ac-illust.com/
禁煙をしているときに、タバコを無性に吸いたくなってしまうのは、ニコチンによるものです。ニコチンはタバコに含まれている有害成分のひとつで、中毒性があるため、タバコを習慣化させるものです。医学的にはニコチン依存症と呼ばれており、喫煙者の多くがタバコを頻繁に吸ったり、1日に吸うタバコの量が増えてしまう原因でもあります
ニコチンガムは、ガムにニコチンが含まれている禁煙グッズ。有名なものではジョンソン・エンド・ジョンソン社から販売されている「ニコレット®」があります。ガム1個あたりにニコチンが2㎎配合されているので、禁煙中のイライラを緩和させる効果が期待できます。ちなみに、一般的なタバコには20~30㎎のニコチンが配合されており、喫煙の方法にもよりますが、1本あたり3~4㎎のニコチンを身体に取り込むことになります。
(1)使い方
ニコチンガムに含まれているニコチンは、口の中の粘膜から吸収されます。そのため、一般的なガムのように口の中で噛むと、だ液が大量に出てそのまま飲み込んでしまうので、効果を下げてしまう可能性があります。これを踏まえたニコチンガムの正しい噛み方は次のようになります。
- タバコを吸いたいと思ったとき、ニコチンガムを取りだし口の中に入れる
- 10数回噛むと、ピリッとした風味が出たときが、ニコチンが出ているとき。今度は頬にガムを置いて、味が感じなくなるまで待つ
- ガムの味が感じられなくなったら、2を繰り返す。理想は30分~1時間程度で、途中でだ液を出すとなおよい
禁煙のためにニコチンガムと噛む場合は、少しずつ1日量を減らしていくことがポイントになります。
(2) 費用
ニコレット® を例に挙げると、12個~96個入りが販売されており、フレーバーによって若干価格が異なります。12個入りと96個入りを比較してみました。
- 12個入り 1200円 (1個あたり100円)
- 96個入り 6900円~7600円 (1個あたり約72円~79円)
(3)メリット
- 禁煙でニコチンが断たれることによって現れる、身体の不快症状を緩和させる効果がある
- ドラッグストアや薬局で購入できる
(4)デメリット
- 人によっては吐き気や腹痛などの副作用が現われることがある
- ニコチンパッチなどそのほかの禁煙補助剤と併用ができないので注意する
- ニコチンはもともと身体には有害であるため、飲み込んだときは注意が必要(特に子ども)
2.ニコチンパッチ
ニコチンパッチは専用のシールを肌に貼ることで、皮膚からニコチンを吸収させるものです。ニコチンガムと同様に、禁煙中の身体のニコチン量が減ることで生じる身体的な症状を和らげる効果が期待できます。
ニコチンパッチは禁煙外来などで医師から処方されるだけでなく、薬局で購入することができます。ただし、高濃度のニコチンパッチは医師から処方されている医療用のみとなります。
(1)使い方
ニコチンパッチの使い方はとても簡単。1日1回、ニコチンパッチを皮膚に貼りつけます。ニコチンの取り過ぎになる危険性があるので、パッチを使用中にタバコを吸うことができません。また、皮膚のかぶれの原因にもなるので、パッチの剥がし忘れに気をつけましょう。
(2)費用
14枚入りで1750円程度。
(3)メリット
- 禁煙中のイライラなどの身体症状を抑えることができる。
- パッチを貼るだけなので、取扱いが簡単。
(4)デメリット
- 持病で心臓や脳の血管の病気のある人は使用することができない。
- 人によっては、吐き気やめまい、頭痛、だるさなどの副作用が出ることがある。
- ヘビースモーカーである場合は、医師から処方される高濃度のニコチンパッチが有効。
3.チャンピックス
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チャンピックスは禁煙中に使用される禁煙補助剤のひとつです。同じく禁煙補助剤であるニコチンガムやニコチンパッチと異なる点は、ニコチンを含んでいないという点。チャンピックスのニコチン依存の症状を抑えるメカニズムは、脳にあるニコチン受容体に働きかけることで、禁煙中のニコチン不足による身体の症状を抑えることができます。同時に、喫煙中もニコチンへの満足感が下がることで、タバコを吸いたいという欲求を下げる効果も期待できます。
(1)使い方
医師から処方された薬の用法・用量に基づいて、1日1~2回薬を内服します。
(2)費用
保険診療3割負担で、一週間あたり2000円程度。
(3)メリット
- ニコチンを摂取せずに禁煙の補助ができるため、持病や妊娠中などでニコチン製剤が使用できなかった人でも使用できる
- 禁煙によるニコチン不足からくる身体症状を抑えることができる
- タバコを吸うときの満足感が低くなり、心理的な依存から抜け出せる
(4)デメリット
- チャンピックスを使用するには、医師の処方箋が必要であるため、禁煙外来などを受診しなければならない
- 服用中は車の運転は控えなければならない
- 腎臓が弱っている場合は、使用できない
4.禁煙パイポ
禁煙中はニコチン依存だけでなく、タバコを口にくわえている行為そのものが恋しくなる人もいるでしょう。そんなときにおすすめなのが「禁煙パイポ」です。禁煙パイポはマルマン社から販売されている禁煙グッズのひとつ。ペパーミントやグレープフルーツ味などがあり、キャップを外していつでも吸うことができます。
(1)使い方
禁煙パイポは筒状をしており、先端が細くなっている部分にあるキャップがあるので、そこから吸います。吸ったあとはキャップを閉めれば、1本で1~2日は持ちますよ。
(2)費用
1包3本入り300円。
(3)メリット
- コンビニなどで手軽に安く購入できる
- 火を使わないので安全
- 煙が出ないので、場所を選ばずに使用が可能
- ニコチン、タールなどの有害物質が一切入っていない
(4)デメリット
- ニコチン依存による、タバコを吸いたい衝動を抑える効果がなく、あくまで気休め
- 商品はすべて中国産であるため、人によっては安全性など気になる
5.電子タバコは禁煙グッズか?
出典:https://pixabay.com
新しいタイプのタバコとして、人気を集めているのが電子タバコ。電子タバコは、電気を使った器具を用いて、香り味のある液体を蒸気にしたものを吸うものです。電子タバコのなかには、をタバコに代用することで、禁煙と考えている人もいるかもしれません。
しかし、厚生労働省から以下のような発表がありました。
- ニコチンが含まれてないとする電子タバコからも、ニコチンが検出された。
- 一般の紙巻きたばこよりも、多い発がん性物質が検出された。
そのほか、海外からも電子タバコによるいくつかの健康被害が見られており、今後電子タバコはなんらかの規制が検討される可能性があります。一方、電子タバコメーカーは厚生労働省の発表内容に異議と唱えている状態です。電子タバコの売り文句に安心することなく、新しい情報を待つ必要があるでしょう。
6.まとめ
タバコに含まれるニコチンは、タバコを習慣化させるだけでなく、禁煙を難しくする要素でもあります。これからタバコをやめたい、タバコをやめなければならないという人は、禁煙グッズを使用して、卒煙に役立ててみてはいかがでしょうか。
参考URL:
- 禁煙をガムでサポートするニコレット® 公式ウェブサイト https://www.nicorette.jp/
- 産経新聞 電子たばこ、発がん性物質とニコチン検出 厚労省が規制検討 http://www.sankei.com/life/news/150521/lif1505210026-n2.html