新幹線と禁煙の関係性について見てみた。現在の喫煙事情とは?

長距離を移動するときに活躍する鉄道が「新幹線」です。
新幹線に乗って景色を見ながら、旅行を楽しみたい方もいるのではないでしょうか?
しかし、ここ数年で新幹線の車内において変わったことがあります。
それは「喫煙事情」です。
そこで今回は、今と昔で新幹線内の喫煙事情がどうなったか見てみたいと思います。
一昔前の新幹線内の喫煙事情とは?
早速ですが、一昔前の喫煙事情について見てみましょう。
昔を懐かしみながら読んでみてください。
喫煙車両と禁煙車両に分かれていた
一昔前は、ほとんどの新幹線で喫煙車両と禁煙車両に分かれていました。
喫煙車両は自席で喫煙できる車両。禁煙席は座席での喫煙が不可の車両です。
昔は禁煙車両の席しか空いていなかった場合、タバコを吸う際は喫煙車両へ移動するケースがほとんどでした。
また、お盆や正月など混雑時は喫煙席しか空いていないケースもあり、非喫煙者が辛い状況に追い込まれることもあったのです。
喫煙車両には1席につき1つ灰皿入れが付いていた
喫煙車両だと、ひじ掛けの先端部に灰皿入れが付いており、1席につき灰皿が1つ付いていました。
とても小さく利用しづらかったようですが、喫煙できるのは便利だったみたいです。
自席で景色を見ながら、コーヒーとタバコを楽しむというのも、喫煙者にとっては至福の時だったのかもしれませんね。
通路内に煙が漏れていた
喫煙車両内は煙だらけでした。
そのため、喫煙車両のドアが開いた瞬間、通路に大量の煙が漏れていました。
非喫煙者のなかには、新幹線のデッキ内がタバコ臭く、トイレへ行くのが苦痛だった方もいます。
また、ドアが開いた瞬間、強烈なタバコやヤニのニオイで苦しむ人もいたようです。
その他に、禁煙車両と喫煙車両のドアが同時に開くと、タバコの煙が禁煙車両に流れてくることもあり、辛い想いをした人がいるかもしれませんね。
現在の新幹線内の喫煙事情とは?
今度は、現在の新幹線内の喫煙事情を見てみましょう。
新幹線に普段乗らない方や、近々乗る予定がある方は参考にしてみてください。
喫煙車両は、ほとんどなくなった
現在走行しているほとんどの新幹線では、喫煙車両が撤廃されています。
そのため、自席で喫煙するのは難しくなりました。
なお東海道・山陽新幹線の「のぞみ」や「ひかり」などの場合、臨時便が設けられ、正月やお盆を中心に喫煙車両が設定されてある新幹線に出会えるかもしれません。
ただ、N700系車両の走行を増やしているため、そのうち喫煙車両が無くなる可能性が高いです。
喫煙ルームが設置されている車両が出てきた
現在では、東海道・山陽新幹線を中心に喫煙ルームがデッキ内に設置されている場合が多いです。
例えばN700系の場合は、喫煙ルームが4カ所(3号車、7号車、10号車、15号車付近のデッキ)に設定されています。
しかし、喫煙ルームと言っても、1部屋に2人しか入れないため相当狭いです。
さらに、喫煙所内にリュックサックを背負ったり、キャリーバッグを持ち込むと、場所がなくなり他の人に迷惑をかけることも。
喫煙車両が常時設定されている頃と比べ、喫煙者にとって不便になったことは事実です。
ただし、新幹線の車両によっては喫煙ルームがない場合も
喫煙ルームが設定されている場合は良いですが、新幹線によっては喫煙場所すら設定されていない場合もあります。
そのため、タバコを吸えない状況が数時間続く恐れも。
これからは、法律の制定によっては、喫煙ルームの撤去が現実化するかもしれません。
そのストレスから解放されることを望むなら、卒煙をした方が良いでしょう。
禁煙車両が増えた結果、どんなメリットがあるか?
新幹線の禁煙車両が増えると、いろいろなメリットもあります。
どのような内容があるか見てみましょう。
1.ヤニで車内が汚れずに済む
喫煙車両がなくなれば、タバコのヤニで車内が汚れなくなります。
喫煙車両のなかは、車内の壁も黄色く変色します。
さらに、座席にもニオイがこびり付き、ヤニのニオイを発するので、座る人によっては不快に感じる場合も。
しかし、全車禁煙車両にするとヤニで汚れることもありません。
新幹線の見栄えを良くするためにも、喫煙車両の撤廃は良いことでしょう。
2.タバコの燃えカスが床に落ちることがない
喫煙車両がなくなれば、タバコの燃えカスが座席付近に落ちなくなります。
そのため、車両が燃えカスのせいで汚れることも無くなるでしょう。
床に落ちた状態で、何度もその上を歩くと燃えカスが床にこびり付き取れなくなる場合も。
また、シートの上に燃えカスが落ちると、焦げてしまい見栄えが悪くなります。
全車禁煙車両にすれば、喫煙ルーム以外の場所では燃えカスが落ちることもないので、清掃も楽になるはずです。
3.タバコの煙で車内が曇らない
喫煙車両がなくなれば、タバコの煙で車内が充満することもなくなります。
喫煙ルーム以外の場所から、タバコの煙が漏れることも減り、非喫煙者の人も快適な時間を過ごせるでしょう。
さらに、タバコの煙で目を痛めることもなくなるので、身体への負担も減るはず。
視界も良好になり快適な時間を過ごせるでしょう。
4.タバコの煙を吸収することもない
タバコの煙を吸収することもありません。
例えば、家族で新幹線へ乗る際、親がタバコを吸うから渋々喫煙車両へ座ったことがある人もいると思います。
その場合、非喫煙者までタバコの副流煙を吸い込んでしまい、身体に悪影響を与える場合も。
しかし、全席禁煙車両となれば喫煙車両へ座ることも無くなるので、非喫煙者も安心して新幹線の利用ができます。
他の公共交通機関でも同じ状況が起こっている
新幹線以外の交通機関でも、喫煙車両がなくなっています。
最後に、新幹線以外の喫煙状況について見てみましょう。
1.在来線
在来線では、ほとんどの場合社内での喫煙は禁止です。
昔は新幹線同様、喫煙が可能でした。
しかし、現在はタバコを吸うことも難しいです。
近鉄の一部特急車両では喫煙所の設置もあります。
しかし、今後は喫煙所の設置車両が0になる可能性が高いでしょう。
2.バス
バス車内でも昔は喫煙できましたが、現在は全席禁煙となっているケースがほとんどです。
高速バスだと数時間タバコを吸えない状況になり苦痛に感じる場合も。
サービスエリアでの休憩でしか喫煙できず、喫煙者を苦しめるでしょう。
3.タクシー
昔は、ほとんどの車両で喫煙可でしたが、現在は禁煙車ばかりです。
そのため、車内でタバコを吸うのは難しいでしょう。
ただ、非喫煙者からするとタバコのニオイが車内に広がることもないので、快適に過ごせるはずです。
4.飛行機
機内での喫煙も昔はできました。
空を眺めながらのタバコも可能でしたが、現在では機内の喫煙は禁止されています。
禁煙になった当初は、トイレで喫煙する人もいたようです。
しかし、現在では罰則が厳しくなったりマナーが良くなったおかげで、トイレで喫煙する人はほとんどいなくなりました。
着陸するまで喫煙できないため、長時間飛行機に乗る喫煙者にとっては地獄の時間となるかもしれません。
今後も、タバコが吸えない場所は増えるかもしれない
公共交通機関では、ほとんど喫煙不可となっています。
今後は、それ以外の場所でも喫煙できない場所が広がるでしょう。
例えば、飲食店や公共施設、病院などたくさんの場所で禁煙となるはずです。
ぜひ、これを機に卒煙してみませんか?
※本記事に掲載されている内容などは2017年9月現在のものです。