ニコチンが抜けるまでの期間・症状を紹介!

読者のなかには、禁煙を考えてる方もいるでしょう。
なかには「意志が強いから簡単に禁煙できる!」と感じる人もいると思いますが、意志が強い人でも禁煙を実行するのは至難の業です。
なぜなら、「ニコチン」に侵されている人が多いからです。
ただ、そこをクリアすれば禁煙するのも容易になります。
そこで今回は、ニコチンが抜けるまでに起こる期間や症状などについて紹介します。
そもそも、ニコチンとは何なのか?
はじめに、ニコチンについて簡単な説明をさせていただきます。
ニコチンはアルカロイドと呼ばれる物質の一種で有害成分です。
一時期は、害虫駆除の薬剤としても頻繁に使われており、もちろん人間の身体にとっても良いものではありません。
ただ、喫煙者の多くは長期間ニコチンを吸収し続けています。
その結果、ニコチンを吸収しないと「イライラ」を起こす身体になるケースが多いです(この症状は「ニコチン依存症」と呼ばれる「薬物依存症」の一種です)。
極端に言うと、麻薬中毒者と同じ症状が喫煙者にも現れるのです。
ニコチン依存症を解消するには?
実際に、ニコチン依存症を解消したい場合は「卒煙」が手っ取り早いです。
逆に言えばタバコを辞めない限りは、ニコチン依存症から抜け出せないということです。
次の章では、ニコチンが抜けるまでの期間について紹介します。
ニコチンが完全に抜けるまで、どのぐらいかかるの?
体内からニコチンが完全に抜けるまでの期間を見てみましょう。
思ったよりも、短い期間で抜けるので希望を持って読んでみてください!
多くの人は、48~72時間でニコチンは抜ける
たいていの場合、48~72時間経てばニコチンは完全に抜けます。
つまり、3日間タバコを我慢すれば良いのです。
ニコチンが抜けたからと言って、体調が完全に良くなるわけではない
身体からニコチンが抜けたとしても、体調が完全に良くなるわけではありません。
あくまで、体内からニコチンがなくなるだけなので間違えないでくださいね。
禁煙中に体調が悪いと感じる理由とは?
禁煙をしていると、多くの人は体調が悪いと感じます。
その理由は、ニコチンが抜けているときに「離脱症状」が起こるからです。
ただ、離脱症状と言ってもいろいろな種類があります。
この章からは、どのような症状があるか紹介します。
1.イライラが訪れ、集中力が続かない
禁煙中はタバコが吸えないため、体内にニコチンを供給できません。
これによって、ニコチン依存症の方はイライラするので集中力が続かなくなるでしょう。
特に、気が短い方は余計イライラするため、仕事やプライベートに支障が出る恐れがあります。
2.猛烈な眠気が訪れる
猛烈な眠気にも襲われます。
人によっては、急に意識を失くして寝落ちするケースも。
特に、自動車の運転中や高所作業などを行っている最中に寝落ちすると、周囲に被害を与えてしまいます。
また、作業によっては自分の命を失うことにもなりかねないので、特に禁煙開始当初は気を付けましょう。
3.不安な気持ちが訪れる
タバコが吸えないせいで、不安な気持ちが生まれる方もいます。
特に、ストレス解消でタバコに頼っていた人は、禁煙開始するとストレス解消方法がなくなり、精神的に滅入る場合があります。
なかには「禁煙うつ」と呼ばれる症状に陥る方もいて、深刻な事態となることも。
もし、禁煙でココロが滅入ったら精神科医やカウンセラーなどに頼るのも一つの手でしょう。
4.不眠症に陥る
ニコチンを摂取できないことによって、寝れなくなる方もいます。
特に、寝る前に喫煙していた方は、その習慣が無くなることで余計不眠症に陥る場合も。
そのため、睡眠不足に陥り眠れなくなるでしょう。
5.身体のだるさを感じる
身体のだるさを感じるケースもあります。
これは、体内の環境が変わる(体内にニコチンがある状況→ない状況に変わる)からです。
風邪っぽかったり、身体が動かなくなったりと仕事へ行くことすら辛いと感じる人もいます。
ただ、体内にニコチンがない状況に慣れれば症状も治まるので安心してください。
離脱症状に打ち勝つため行うこととは?
離脱症状が起こったからと言って、タバコを吸っても良いというわけではありません。
タバコを辞めない限り、身体に負担を与え続けます。
最後の章では、離脱症状が起こってタバコを吸いたいと思ったときに、禁煙の意志を貫くための秘訣を紹介します。
ステップ1.「タバコを辞めるぞ!」と念じすぎない
「タバコを辞めるぞ!」と強く意識しすぎると、プレッシャーに押しつぶされて精神的に滅入る場合もあります。
特に、ストレスをたくさん溜めている場合、我慢しきれなくなり大爆発するケースも。
それを回避するためには「禁煙をする」という気持ちを持たないのが大事です。
なお、これを解決するには、次のステップ2が要となるでしょう。
ステップ2.タバコのことを考えない環境をつくるのが大事!
「タバコを辞める」と念じないためには、タバコを吸わない環境を手に入れることです。
環境を変えれば、「禁煙をする」という気持ちを持たなくてもタバコから卒業できるでしょう。
なお、タバコを吸わない環境へ持っていく方法として、3つのパターンがあります。
1.喫煙者との付き合いを減らす
タバコを吸う人との付き合いを減らせば、自然とタバコを吸いたいと思わなくなるでしょう。
なぜなら、目の前で喫煙されたり、タバコの香りを感じる機会が減るからです。
喫煙欲求を増やさないためにも、非喫煙者との付き合いを増やした方が良いでしょう。
2.タバコが吸える環境の場所へ近寄らない
タバコが吸える環境の場所へ近寄らないのも一つの手です。
喫煙所だけではなく、喫煙席付きの飲食店も避けた方が良いでしょう。
特に、居酒屋は全席喫煙席の店舗が多いので要注意。
もし、喫煙者と食事へ行くとしても、全席禁煙の場所へ行くことを心掛けましょう!
3.歯を磨く
歯磨きすると、口寂しさがなくなるのでタバコを吸いたい気持ちも減ります。
ミントなど、スッキリする香りの歯磨き粉を使うと、サッパリした感じがしてタバコを吸いたい気持ちもどこかに飛ぶでしょう。
ただ、歯を磨きすぎると歯茎を傷めるので、頻繁に磨きすぎないようにしましょうね!
4.禁煙グッズ(方法)を試す
ただ、どうしてもタバコを吸いたい気持ちが我慢できなければ、禁煙グッズを使うのも一つの手です。
「禁煙パイポ」、「電子タバコ」、「禁煙セラピー」、「禁煙外来」など、たくさんの方法があるので、ご自身に合う方法を見つけてみてください。
ご自身に合わない禁煙方法を試すと、余計にストレスが溜まります。
各禁煙方法が、どのような人に向いているのか調べた上で試してくださいね。
ステップ3.禁煙の効果を実感し、禁煙ライフを楽しむ!
禁煙の効果を実感すると、禁煙のメリットを体感できるのでタバコを吸いたい気持ちになる確率も下がります。
例えば、8時間経てば運動能力が回復すると言われていますし、48時間経てば味覚やニオイの感覚が蘇ると言われています。
これらの良さを体感できれば、タバコを吸うのも嫌になるはずです。
「喫煙のメリット<禁煙のメリット」の関係となるように、禁煙による嬉しさ、喜びを感じてみてください。
ニコチンが完全に抜けるまで我慢すると、ステージが変わる
正直、ニコチンが完全に抜けるまではたくさんの離脱症状に悩まされます。
しかし、数日間経てば離脱症状も次第になくなるため、見える景色が変わるでしょう。
長期間、禁煙を続けることで「タバコを吸うのが怖い!」という気持ちが現れる方もいます。
ぜひ、身体の変化を感じて健康を目指しませんか?