喫煙室内を換気するメリット・デメリットを調べてみました!

現在では、商業施設やビルなどに喫煙室が設置されている場所も多いです。
喫煙室が設置されたきっかけは「受動喫煙対策」。すなわち「分煙」です。
タバコの煙は、排気ガスと同じぐらい悪いと言われています。
それもあってか、喫煙室によっては分煙機などの換気機能が付いている場所もあります。
そこで今回は、喫煙室内に設置されている換気装置の種類、喫煙室を換気するメリット・デメリットについて見てみたいと思います。
喫煙室内に設置されている換気装置の種類について見てみよう
はじめに、喫煙室内に設置されている換気装置のタイプについて見てみましょう!
主に3つのタイプを紹介させていただきます。
1.テーブル設置型の換気装置
テーブル上に設置されている換気装置は、副流煙が上から下に向かって吸い込まれます(テーブルの高さより高い場所で喫煙している場合)。
テーブル付近で喫煙していれば、副流煙も広まりづらいです。
しかし、吸い込む範囲は狭いため、テーブルから離れた場所での喫煙では、換気効果は薄いでしょう。
2.喫煙室の天井に設置されている換気装置
喫煙室の天井に換気装置が設置されているパターンもあります。
この場合、タバコの煙は下から上に向かって吸収されます。
ただ、喫煙室内全体の副流煙を吸い込めるわけではないので、効果としては比較的低いでしょう。
3.置き型の空気清浄機
置き型の空気清浄機パターンもあります。
キャパが小さい喫煙室で効果を発揮するでしょう。
ただ、空気清浄機から離れた場所で喫煙すると、副流煙はなかなか吸収されないので要注意です。
喫煙室内に換気装置を設置するメリット
この章からは、喫煙室内に換気装置をするメリットを紹介します。
どんなメリットがあるのか理解しながら読み進めてみてください!
他人に副流煙がかかりづらい
喫煙室内を換気すると、副流煙が喫煙室内に広がりづらいので周囲の人に受動喫煙の被害を与える機会が減るでしょう。
喫煙者でも「主流煙+副流煙」を吸い込んでいる人と「主流煙」のみを吸い込む人では、身体へ与える影響も違います。
そのため、喫煙室内の換気機能有無によって、病気のリスクも変わるでしょう。
ホコリも一緒に吸い込まれる
副流煙だけではなく、ホコリやチリなども一緒に吸い込まれます(装置によって、制度は違います)。
そのため、喫煙室内の空気もきれいになるでしょう。
特に、ホコリなどのアレルギーを持っている方は、喫煙室内の空気がきれいになれば、快適な喫煙時間を過ごせます。
換気装置によっては、細かい粒も吸い込んでくれるため、身体に良い影響を与えるでしょう。
喫煙室内の換気にはデメリットもある
メリットと同時にデメリットもあります。
この章では、どんなデメリットがあるか紹介します。
喫煙室内の換気には、短所もあることを認識していただけると幸いです。
換気設備の購入費にお金がかかる
換気設備を設置するのは無料ではありません。
設置費用として、数十万円~百万円以上かかる場合も。
最近では、労働局で「受動喫煙防止対策助成金」の支給も行っていますが、設置費用全てを支給してもらえるわけではないため、経済面が厳しい会社にとっては大きな負担となるでしょう。
しかも、助成金制度を利用するときは労働局による審査があるので、許可が100%とれるわけではないということを覚えておきましょう!
換気設備の維持費が発生する
換気設備は、購入して終わりではありません。
毎月かかる電気代なども支払う必要があります。
さらに、清掃やメンテナンス、フィルター取り換えなどの維持費用も発生します。
特に、複数個所に設置する場合、維持費も莫大な金額になる恐れもあるため、注意が必要です。
タバコを吸う人が多いからと言って、たくさんの場所に換気装置を付けた結果、痛い目を見ることになるかもしれませんね。
喫煙者に副流煙がかかる危険性がある
換気装置を設置したことが理由で、喫煙者へ副流煙がかかる場合もあります。
例えば、テーブル上に設置されている換気装置付近で、数人が喫煙してたとしましょう。
さきほどもお話ししましたが、タバコの煙はテーブルに向かい吸い込まれます。
副流煙の通りみち上にいる喫煙者は、副流煙の被害を受けるでしょう。
特に、換気装置付近に顔を向けている方は、副流煙の被害に遭いやすいです。
喫煙室内、全ての煙を換気できるわけではない
喫煙室内に、換気装置を設置したからと言って、全ての煙を排除できるわけではありません。
一概に喫煙室と言っても、副流煙が溜まりやすい場所もあれば、溜まりづらい場所もあります。
そのため、換気装置は「副流煙の一部を吸い込む」程度だと覚えておきましょう。
高額の換気装置を購入したとしても、喫煙室内の副流煙を全て吸い込むわけではないので、慎重に購入しましょう!
今後、喫煙室の換気装置事情はどうなることが予想されるか?
最後の章では、喫煙室内で使う換気装置の需要がどうなるか予測してみたいと思います。
今回は、換気装置の需要が低くなるパターンと高くなるパターンに分けて紹介します。
パターン1.屋内全面禁煙により、喫煙室内の換気装置市場は停滞する
屋内全面禁煙制度が可決されると、オフィスビルなどの建物内でタバコが吸えなくなり、喫煙室の撤去が進む場合があります。
その結果、喫煙室内に換気装置を設置する機会が減り、換気装置市場が停滞するという話です。
いまだに日本の屋内全面禁煙は叶っていませんが、厚生労働省が取り組みながら屋内全面禁煙法案を成立させようとしています。
しかし現在では、喫煙を支持する政治家が多いせいか議論が思うように進んでいません。
ただ、政治の世代交代が始まると喫煙している国会議員が減少する可能性も高いです(若年層を中心にタバコ離れが進んでいるため)。
その結果、屋内全面禁煙法案が制定される可能性も少しは高くなるでしょう。
パターン2.喫煙室が設置される場所が増えて、換気装置の需要が高まる
次に、換気装置の需要が高まるパターンも考えてみましょう。
これは、喫煙室の数が増えるパターンです。
建物内が全面禁煙になったとしても、飲食店を中心に店内に喫煙室を設置しても良いという法案になると、喫煙室の設置箇所は増えます(一部飲食店では、店内を全面禁煙席にしている代わりに、喫煙室を設置している場所もあります)。
そのため、換気装置がバカ売れするという予想です。
最近では、居酒屋でも全席禁煙席にしている店舗もあるので、店内に喫煙室が設置される動きが加速するかもしれませんね。
どちらにしても、タバコを吸いづらい環境になっていく
換気装置の需要がどうなるか予想しましたが、どちらに転がったとしてもタバコを吸いづらい世の中になるでしょう。
また、喫煙室内で換気されていたとしても、身体や衣類にタバコのニオイは付くため、周囲の人に悪い影響を与えます。
特に、周りからの目を気にしたくない人は、卒煙した方が良いです。
喫煙室内に設置する換気装置は、お金がかかるので企業に負担を与える
読者のなかには、企業の経営者・人事部担当の方もいると思います。
喫煙室内に換気装置を設置しようか迷ってる人もいるはず。
しかし、お話ししたように喫煙装置の設置・維持には費用が掛かります。
また、現在では喫煙者も減少傾向です。
禁煙する方が増えれば、喫煙室を使う人も必然的に減るので、従業員一人当たりにかかるコストも割高になるでしょう。
喫煙室をつくるのは辞めて、企業を発展させるためにお金を使いませんか?
※本記事に掲載されている内容などは2017年12月現在のものです。