禁煙外来で副作用は起こる!?それとも起こらない!?

ここ数年で世間に認知されてきた禁煙方法があります。
それは「禁煙外来」です。
現在は、コマーシャルが流れていることもきっかけで有名になりました。
しかし、禁煙外来では副作用が起こる場合があると言われています。
そこで今回は、禁煙外来の概要、禁煙外来で副作用が出るか出ないか?について見てみたいと思います!
禁煙外来とは何?
まずはじめに、禁煙外来の概要を見てみましょう。
禁煙外来は、病院へ通いながら禁煙を目指す方法です。
期間は約3カ月で、全5回の診察を受けます。
なお診察初日は、主にニコチン依存症のチェックや過去の喫煙本数についての調査、肺活量の検査、禁煙宣言書の記入、禁煙を成功させるためのアドバイスがあります。
2回目以降は、肺活量の検査、禁煙の進捗具合などを医者が確認します。
ただし、禁煙外来は一部病院(主に耳鼻科や内科)でしか行われていないため、病院へ問い合わせてから診察に向かった方が良いでしょう。
禁煙外来に向いている人とは?
この章からは、禁煙外来に向いている人の特徴を紹介します。
自身の性格を考えた上で、禁煙外来へ向かいましょう!
1.一人での禁煙が心細い
誰かに禁煙を助けてもらいたい方は、禁煙外来が向いています。
なぜなら、禁煙で大きな壁へぶつかったときに、医者へ相談できるからです。
一人で悩みを抱えていると、禁煙に対するモチベーションが下がる原因になりますが、悩みを解消できれば、禁煙を続けようという気持ちが起こりやすくなるでしょう。
しかも、医者は専門的知識を持っているため、禁煙を成功させるための効率的な方法も知ってるため、禁煙成功率も高くなるはずです。
2.医者の言うことを素直に聞ける
医者の言うことを素直に聞ける人が良いでしょう。
いくら、医者からアドバイスをしてもらったとしても、言うことを聞かなければ禁煙成功率は下がります。
医者を困らせたいと思い「禁煙を成功させてたまるか!」と変な意地を張っている人は、タバコの卒業は難しいでしょう。
ただ、あなたが禁煙に失敗しても、禁煙外来で支払ったお金が無駄になるだけです。
無駄金にしないためにも、医者の言うことを素直に聞いた方が良いでしょう。
3.市販の禁煙補助薬で禁煙に失敗した
「ニコチンパッチ・ガム」など、薬局やドラッグストアを中心に禁煙補助薬が販売されています。
これらの禁煙補助薬を使って禁煙に失敗した人にもおすすめです。
理由は、市販で販売されていない禁煙補助薬を処方してもらえる可能性があるからです(症状によっては、禁煙補助薬が処方されない場合もあります)。
処方薬があなたに合えば、禁煙成功率も上がるでしょう。
4.なるべく安く抑えた上で、最大の効果を得たい
禁煙外来は、条件に当てはまれば「社会保険」の適用も可能です。
仮に、社会保険が適用されれば、トータルの診察費は2万円前後で納まります。
この金額でタバコを辞められる可能性があると考えれば安いですよね!?
しかも、禁煙外来で支払った医療費は、医療費控除の一部に組み込めるのでオトクです(一部例外もあるので、詳しくは詳細をご確認ください)。
禁煙外来で副作用が出るケースと出ないケースとは?
禁煙外来で副作用が出るのは、禁煙補助薬を使うケース。
出ないのは、禁煙補助薬を使わないケースです。
なお、禁煙補助薬は主に「チャンピックス(バレニクリン)」が処方されます。
チャンピックスの副作用について紹介!
この章からは、「チャンピックス」を例に、服用時に発現する可能性がある副作用を見てみましょう。
1.眠気
服用直後に、眠気に襲われることがあります。
人によっては、意識が飛びそうになるぐらいの症状が訪れます。
とくに、危険作業や乗り物の運転中などに眠気の症状が出ると事故を起こす原因になるので、服用するタイミングには気を付けましょう。
2.めまい
めまいが起こり、立ち上がることすら困難になる場合もあります。
ひどい症状だと、寝っ転がっている状況で、めまいが起こるケースも。
ただ、長時間症状がおさまらない場合は、「メニエール病」にかかっている恐れもあるので、医療機関への受診をおすすめします。
3.吐き気
吐き気を催すケースもあります。
食欲不振へつながり、栄養補給が難しくなるでしょう。
人によっては、めまいから吐き気へつながることもあります。
4.頭痛
頭痛に襲われて、頭がズキズキする人もいます。
頭痛も、症状がひどくなると立ち上がることすら難しいです。
なお、頭痛は症状によって適した解消方法は違います。
間違った対処法をすると、余計症状をひどくするので気を付けましょう!
5.便秘
便秘の症状が出るケースもあります。
この症状に陥ると「お腹の張り」、「身体のだるさ」を感じる場合も。
症状がひどいと、1週間以上排便されないことがあります。
食物繊維やビフィズス菌などが含まれた食品を摂ると、腸環境も整いやすいので症状も多少軽くなるかもしれません。
6.不安感
不安な気持ちに襲われる方もいます。
この症状が出ると、ネガティブな考えを持ちやすくなり、うつ病に似た症状が現れる場合も。
人によっては、外出することすら嫌になるでしょう。
7.攻撃性
相手に対して攻撃したい気持ちが強くなるケースもあります。
主に「相手の否定」、「相手へ怒鳴る」、「威嚇する」症状などです。
チャンピックスの服用を開始して、これらの症状がたくさん現れる場合があります。
とくに、相手から「人への接し方が変わったよね?」と言われた方は注意してみてください。
チャンピックスを服用する前に注意しなくてはならない人とは?
最後の章では、チャンピックスを服用する前に注意した方が良い人について紹介します。
1.持病を持っている人
持病を持っている人は、医師へ確認すべきです。
さきほど紹介した、副作用のような症状が現れやすい方だけではなく、腎臓など臓器に関する持病を持っている方も医師に伝えましょう!
伝えずに、チャンピックスの使用を始めると、重大な病気へつながる恐れがあります。
場合によっては、持病の症状がひどくなりガンを起こすこともあるので気を付けましょう。
2.精神疾患を持っている人
精神疾患を持っている人も要注意です。
症状が、余計ひどくなる場合があるからです。
生きるのが辛いと感じるケースもあるので医師へ伝えるべきです。
3.妊娠中の人
妊娠中の場合も、胎児に悪影響を与える恐れがあるので伝えましょう。
場合によっては、低体重で産まれたり、死産へつながることもあるので要注意です。
仮に、妊娠安定期へ入っていたとしても、胎児がチャンピックスの影響を受けないとは限りません。
また、授乳中の場合も乳腺を伝って、乳幼児の体内に悪い物質が入る恐れがあります。
子どもを元気に成長させるためにも、注意してください!
【忠告!】とにかく少しでも不安なことがあれば解消しよう!
チャンピックスをどうしても使いたいと思っている患者は、身体に心配事があっても伝えないことがいます。
しかし、それが原因で生活が不自由になる場合も。
何も医師へ伝えずチャンピックスを使用したことが原因で、大病を起こしたくないですよね?
健康体の状態を維持し続けたい方は、ちょっとしたことも医師へ伝えましょう!
心配な方は、副作用を起こさない禁煙方法を使うのもアリ!
副作用が心配であれば、薬を使わない禁煙方法をチョイスするのも一つの手です。
電子タバコや禁煙パイプ、禁煙セラピー本など、たくさんの方法があります。
きっと、あなたに合う禁煙方法があるはずです。
ぜひ、一緒にタバコから卒業して、快適な生活を手に入れませんか?
※本記事に掲載されている内容などは2018年1月現在のものです。