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きちんと知っていますか?タバコの主流煙と副流煙の違い

 2017/01/15 タバコと健康
 

これから卒煙しようと考えていても、急にタバコをやめるのは難しいものです。タバコは自分だけでなく、周囲の人にも害を与えることが広く知られるようになり、タバコを吸うときに気を遣っている人もいるでしょう。たとえば、タバコを吸うために、家の中ならベランダへ出たり、屋外なら喫煙スペースでタバコを吸ったりするのはよく見られる光景です。このようにタバコを吸うのに肩身のせまい思いをしているのには理由があるのです。今回はタバコの主流煙と副流煙の違いについて解説します。

1.タバコの主流煙と副流煙ってなに?

タバコの害について語られるときによく出てくる語句に、主流煙副流煙があります。すでに多くの方が、主流煙や副流煙の違いについて知っていることかと思いますが、念のためもう一度確認してみましょう。

・主流煙:喫煙している人がタバコから吸う煙のこと

・副流煙:タバコの先からモクモクと出る煙のこと

タバコを吸っている人は主流煙を吸っており、周囲に人がいれば副流煙を吸っていることになります。タバコを吸っている人の周囲の人は、自分の意思と関わらずにタバコの煙を吸っていることになり、このことを受動喫煙といいます。

 

2.主流煙と副流煙の違いを確認しよう


出典:https://pixabay.com

一見、主流煙と副流煙にはあまり違いがないように思えますが、両者には含まれている成分の量に大きな違いがあります。タバコの煙は主流煙より副流煙より害があることが分かっています。

 

 (1)タバコに含まれる有害成分の発生

同じタバコを吸っているのに、主流煙と副流煙の成分の違いに不思議に思う人もいるかもしれません。2つの煙の違いを知る前に、まずはタバコの化学成分の発生の仕組みついて簡単に見てきましょう。

一般的な紙で巻いてあるタバコには、主原料となるタバコの葉のほかに、さま保存料だけでなくメントールなど風味を増すための成分が含まれています。そのほかにもタバコの商品によっては、甘味を増す成分や、刺激を抑える成分が含まれており、タバコには600種類もの化学成分が含まれているとされています。

タバコを吸うときには火をつけますが、加熱によってこれらの成分が化学変化を起こすことによって、さらにほかの化学成分が発生するのです。タバコの煙からは4000種類もの数の化学物質が発生することが分かっています。

 

 (2)タバコの含まれる有害成分の種類

膨大な数の化学物質を含むタバコの煙ですが、そのうち200種類は発がん性物質をはじめとする、身体に有害であることが分かっています。中でも、次の3つの化学成分は身体への影響が大きくなります。
  • ニコチン
血管を収縮させる作用があり、身体の血行に悪影響を与えます。ニコチンには中毒性もあるため、ニコチン依存症になることで喫煙が習慣化する原因になります。
  • タール
約40種類の発がん性物質を含んでおり、がんになるリスクを高めます。
  • 一酸化炭素
身体の酸素欠乏を引き起こすため、動脈硬化や狭心症などの心臓の病気の原因になります。

 (3)主流煙と副流煙の成分の違い


出典:https://pixabay.com

同じタバコから出る煙でも、主流煙と副流煙では有害物質の量が異なります。タバコの主流煙に含まれる有害物質を1とした場合、副流煙に含まれる有害物質は次のようになります。
  • ニコチン   2.8倍
  • タール      3.4倍
  • 一酸化炭素   4.7倍
  • アンモニア  46倍
このことから、タバコは直接主流煙を吸うよりも、間接的に副流煙を吸ってしまう方が、身体への害が高いことが分かります。

 

(4) 主流煙と副流煙の違いがでるのはなぜ?

主流煙はタバコを吸うことで取り込まれる煙になりますが、タバコを吸っているときにタバコの先端が赤くなります。これは、タバコの吸うことで、燃焼している部分に空気に含まれている酸素が集まり、タバコの燃焼率が高まるためです。このときのタバコの先端の燃焼温度は900℃にも達することで、タバコの煙に含まれている多くの有害物質が燃焼されるのです。

たとえば、ひと昔前までは家庭でゴミを焼却する光景がみられましたが、現在は家庭のゴミの焼却は法律によって禁止されています。ゴミは処理場で燃やされますが、高熱で燃やした方が、有害物質の発生を抑えることができるためです。

また一般的な紙巻タバコには、スポンジ部分であるフィルターがついているため、身体に取り込まれる有害物質はさらに少なくなります。一方、くすぶった火から出る副流煙は、不完全燃焼であるため、有害物質を含まれる割合が高くなるのです。さらに、周囲の人が副流煙を吸う場合は、喫煙者のようなタバコのフィルターを通していないため、有害物質をそのまま吸い込んでいるのです。

 

3.主流煙と副流煙を吸うことによる健康への害


出典:https://pixabay.com

タバコの煙を吸うことはいくつかの健康の害が指摘されています。中でもタバコによる健康害が大きい病気には、以下のものがあります。
  • がん
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 虚血性心疾患
これらの健康被害は単にタバコを吸っている人だけでなく、副流煙を吸っている周囲の人にまで影響を及ぼします。厚生労働省の調査によれば、年間約6800人もの人が受動喫煙による病気が原因で亡くなっていることが明らかになっています。

実際に、筆者も看護師として呼吸器内科に勤めていた際に、受動喫煙で肺気腫を患った患者さんをみたことがあります。その患者さんはタバコの煙が充満した閉め切ったオフィスで仕事をしていたといいます。呼吸が苦しいために、24時間の酸素を吸わなければなりません。自分タバコを吸っていないのに、他人のタバコで健康の害が及ぶことは悲しいことです。

 

 (1)受動喫煙による健康被害の例

少しずつ知られるようになった受動喫煙の健康被害ですが、身近によく見られるケースの統計には次のものがあります。
  • 夫がタバコを吸う場合、タバコを吸わない妻の死因は、受動喫煙によるものが11%
  • タバコを吸う妊婦が低体重児を出産する確率は2.4倍
  • タバコを吸う母親を持つ子どもは喘息にかかりやすく、母親がタバコを吸わない場合と比較して、4.3倍

4.高まる受動喫煙対策の行方は


出典:https://pixabay.com

副流煙を吸うことにより健康被害が明らかになり、近年日本でも対策が取られるようになりました。たとえば、公共施設や飲食店での禁煙や喫煙コーナーの設置など受動喫煙への対策がみられ、タバコを吸っている人は肩身が狭い思いをしているかもしれません。しかし現在のところ、日本の政策は努力義務にとどまるもので、罰則が発生するものではありません。日本は世界有数の先進国ですが、受動喫煙に関する政策については世界的にみれば、最低レベルといわれています。今後日本でも、受動喫煙対策の一環として罰則が盛り込まれた法律が制定される可能性もありそうです。

 

(1) 受動喫煙により訴訟になる可能性も

タバコを吸っている人の中には、あえて他人へ害を与えようと人は考えている人はいないでしょう。しかし、副流煙による受動喫煙による認識が甘ければ、自分が知らないうちに他人へ害を与えている可能性があります。

以前までは受動喫煙による健康問題が訴訟に発展しても、非喫煙者が勝訴するケースは少ない傾向にありましたが、最近では数百万円の賠償命令を受けた喫煙者も実際に出ています。副流煙はひとりではなく複数の人に影響を及ぼすので、タバコを吸う場合には、場所に留意したいものです。

 

5.まとめ

タバコから出る副流煙は主流煙よりも、身体への害が強いことが分かっています。タバコを吸って自分だけでなく、他人の健康まで侵される危険性を知って、ぜひ卒煙の手助けにしてください。また、なかなか卒煙ができないという人も、タバコを吸うときはマナーを持って、周囲の人に迷惑がかからないようにしたいですね。

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ライター紹介 ライター一覧

風上マキ

看護師として呼吸内科の勤務経験があります。卒煙を考えているみなさんに有益な情報をお届けします。

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